田村のりひさホームページ

かわら版

●かわら版● 『ライブドア事件に映る世相』

 1月20日から通常国会が始まりました。私は国土交通委員として耐震強度偽装問題の国会証人喚問や議院運営委員会理事として国会を開くための協議など開会前から大忙しで地元での活動が制限され皆さんのお顔を拝見できませんでしたが、これが本来業務ですのでお許しを頂きたいと思います。


 さて、年明け早々から大きなニュースが飛び込んできました。ライブドアの風説の流布などの証取法違反や粉飾決算による堀江前社長逮捕です。「まさか」という気持ちと「やはりか」との思いが複雑に絡んでいるのが本当のところです。本来企業というものは優れた商品やすばらしいサービスを製造また販売して利益を上げるものですが、ライブドアは自社の株を商品代わりに株式分割などで製造した後、販売し利益を上げていたわけですから言語道断です。しかも、うその情報で株価を吊り上げたうえでのことですから悪質極まりないと怒りを覚えます。勿論、先の衆議院総選挙で自民党が堀江氏の応援をしたことは、当時はこのようなことがあると判らなかったとはいえ、結果的に責任があることは事実であります。素直に国民の皆様にお詫びを申し上げ、反省をすることが必要です。

 一方、今回の事で思うのは日本は先進的な民主主義国家であると言うことです。総選挙の頃には堀江氏への検察の内偵が行われていたはずで、それが小泉総理の耳に入っていなかったことにあらためてわが国の検察行政の公正さを感じます。この前まで法務委員会の筆頭理事をしていた私にとってほっとするところです。

 気にかかるのは民主党の対応です。自民党が堀江氏を事実上応援したことへの批判はわかりますが、何か忘れていませんか?
 昨年の総選挙で民主党は落選しましたが前衆議院議員の小林憲司氏を公認しました。その後、小林氏が覚せい剤の常習犯として逮捕されたことは記憶に新しいことです。この責任に関して彼らは今、口を開きません。それだけではありません。更に、やはり民主党公認で当選した西村真悟氏は無資格者に弁護士業務を行わせ、弁護士法違反で逮捕をされました。しかも西村氏はその後も、民主党から除籍されましたが議院辞職はしていません。彼の場合、小選挙区では落選し民主党の比例で復活当選してるのです。つまり、未だに民主党の議席で議員を続けているのです。除籍をしたのなら、今国会で民主党は議員辞職勧告決議案を出すべきではないでしょうか。なにやら、「ホリエモン逮捕」で政局をつくり自分たちの不祥事にふたをしようとしているとしか思えません。今こそ自民党を批判すると共に自己批判も行うべきではないでしょうか。それが責任野党です。


 マスメディアの無責任さも目に付きます。あれだけホリエモンを持ち上げ、視聴率を取れるからとテレビなどで出演させておき、逮捕されれば手のひらを返す。そこには反省はほとんどありません。商業主義だけのマスメディアは必ずしっぺ返しを受けるでしょう。


 このいち新興企業であるライブドアの事件が22万人の株主を有し、社会的に大きな影響を及ぼした本質は何処にあるのでしょうか。
 まさに、それは近鉄球団や日本放送を買収しようとした堀江商法です。そしてその中身は買収そのものより、その行為がテレビなどのメディアを通じて宣伝されることでライブドアを社会的に認知をさせる事と話題性により自社の株価を吊り上げることにあったのではないでしょうか。堀江氏ほどメディアの力を知り、その利用法に精通した男はいなかったということです。

 ここで我々が考えねばならないことはメディアとの付き合い方です。テレビ等はそれ自体では何の力も持ちません。ただのツールです。しかし、いったん情報が流れるとその情報は独り歩きを始めます。そして、それは多くの人たちの共通認識となり、例えそれが虚構であったとしても、真実のごときに錯覚を起こさせ、世論を形成するのです。結局、ライブドアも虚構の企業であったわけです。
 自民党が堀江氏を応援したことが、ライブドアに信用を与えたと民主党は言いますが、それもあったと思いますが、逆にテレビによりつくられた時代の寵児としての堀江氏の人気に自民党が飛びついたということであり、深い反省をしなければなりません。しかし、選挙という世論の審判を受けねばならない政党としては、これからもこのようなことが起こらないとも限りません。我々はテレビ等の媒体としてのこの恐ろしい力を理解しながら間違ったポピュリズムに惑わされないようにしなければなりません。これからこの力は更に強まる傾向にあります。今回の事件を見てそのようなことを感じます。 
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