田村のりひさホームページ

かわら版

●かわら版● 「福田総裁誕生!」

 「福田330票、麻生197票」との場内のアナウンスにどよめきがおこった。安倍総理の辞任に伴う、自民党総裁選挙。巷の予想では圧倒的に福田氏有利の声が多い中、総裁決定の瞬間である。


 それにしても突然の安倍総理の退陣表明でした。総理所信表明をうけての代表質問を行うための本会議15分前、自民党代議士会にいつものように出席をしていた私でしたが、30分本会議が遅れるとの噂が流れ何かが起こったのかと思いました。
 控え室で民主党の長妻氏が、総理に50問以上の質問をすると聞き、「常識外れだが、答える時間はあるのか。」などと話をしていただけに、答弁準備のため遅らせるのかとも思いましたが、やがて、安倍さんが総理を退いたという声に唖然。信じられぬ思いと、やりきれなさで言葉が出ませんでした。そして、大島国対委員長の正式な説明があり、驚きは確信へ・・・。


 考えてみれば安倍さんほどまじめな政治家はいません。普通、政治家は人がよさそうに見えても「ひとくせ、ふたくせ」あるものですが。安倍晋三という人は誠実を絵に描いたような政治家です。参議院選挙敗北の後、総理を続けたのも権力にしがみつくというよりか、「どのような謗りを受けようとも国民の為に信念を通さねばならない。逃げるわけには行かない。」と考えたからでしょう。
 しかし、このような生真面目な人ほど自分を追い込んでいきます。昔と比べればテレビの政権への非難は数倍。ニュースやワイドショーは朝の五時から始まり深夜を越えても続きます。横綱がそうであるように、いやそれ以上に精神的にタフでなければやっていけません。小泉さん程のある意味での「いい加減さ」がなければ乗り切れないのかもしれません。
 安倍さんはいい人過ぎた。体と精神が蝕まれていく中、これ以上政権を担っていけば迷惑がかかると考えたのでしょう。無責任と言えばそのとおりだと思います。ただ、総理にはそれしか答えがなかったのも事実でしょう。


 勿論、国民の皆様から見れば迷惑このうえなきことです。深くお詫び申し上げます。それだけに、この総裁選はなるべく短期間で、開かれた中、公平に開催されなければなりません。自民党両議院総会で「総裁選を長期間やれば自民党にとって話題を独占でき有利だ。」などと身勝手なことを仰った方々に対して、私が反論したのもこのような思いからでした。


 結果として、十日間の総裁選挙でしたが、開かれた選挙になったと思います。しかし、本来必要ではなかった期間、国会を止めたわけですから、自民党は深い反省が必要です。


 さて、冒頭の選挙結果ですが、絶妙の数字だと思います。福田さん、麻生さんとも改革の速度の速さに耐えられない部分に対して光を当てる。政策は同じです。地域間格差に苦しむ地方を田舎をどうするか。高齢者や障害者などにしわ寄せが来ていることに反省をし、負担の軽減を目指すこと。農業、林業、漁業など一次産業の建て直しをはかることなど、構造改革の負の部分への対応を訴えてこられました。その意味、どちらが総理になっても改革と格差是正を両立させることには違いはありません。
 そのような中で福田さんが立つにあたって(本意ではないでしょうが)派閥が前面に出たようなかたちに見えたのは残念でした。それだけに麻生さんが予想を超えた得票を得たのは自民党のバランス感覚でしょう。私はこの数字の中に自民党の健全性を感じます。

 後のしこりを気にする方もおられるでしょうが、心配はいりません。今、自民党はそのような余裕はありません。中でもめるより、失われた信用を取り戻すため国民の皆さんへエネルギーを向けていかなければなりません。麻生さんに一票を投じた議員(私もその中の一人)も全員で福田総裁を全身全霊でささえていくはずです。

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