田村のりひさホームページ

かわら版

●かわら版● 「長寿医療制度を通じ今の政治に思うこと」

 通常国会も21日で閉会し、地元へも少しは帰れるようになりました。いろんな所でお会いできると思いますので、また、お声をおかけ下さい。


 しかし、いやな事件や事故が多くて大変です。秋葉原をはじめとする、刃物を使った殺傷事件は恐ろしい限りです。被害者の皆様には心からお見舞いを申し上げます。何気ない生活の中で、しかも犯人は一般の市民で、犯行の理由が「むしゃくしゃしていたから」では用心しようにも限界があります。ネットにはまっていたり、オタクなりと言われていますが、それだけを犯行と繋げるのは無理があります。問題の根底にはやはり都市化を中心とした孤独感があるように思います。勿論、それが情報社会と密接に結びついているのでしょうが・・・。

 また、岩手・宮城内陸地震では多くの被害が出ました。被災者の皆さんにも心からのお見舞いを申し上げますとともに、できる限りの早い復興をお祈りいたします。そして与党の一員として努力することをお誓いします。もちろん、他人事ではありません。最近の地震を見ましても日本中どこで起こってもおかしくなく、地震に対する備えの重要性を痛感しています。
 我々が設立した学校耐震化議員連盟の活動で、まだまだ進んでいない公立学校の耐震化を促進するため国庫補助率を引き上げる法律が、今国会において成立させれたことは幸いでした。
 三重県も東南海・南海地震の恐れが近いうちに必ずありますから、その為の対策が必要です。(公立学校の耐震化は全国でも有数です。)


 さて、今国会といえば「長寿医療制度」でしょう。この法律はすでに二年前に成立し、本年四月から施行でしたが、その影響をこの国会でもろに受けたわけです。マスコミ、特にテレビではボロカスでした。「うば捨て山」や「末期高齢者医療制度」などと揶揄され年寄りいじめのように今も言われています。
 確かに「後期高齢者」という言葉は配慮に欠けていたと反省しますし、年金から保険料を引き落としたことも十分に説明が無く、申しわけなかったと思います。

 しかし、テレビで言われるような老人いじめ制度かどうかというと「そうでは無い」と自信をもって私はハッキリ言い切ります。


 そもそも、75歳以上を分けたことが許せないと言われていますが、以前の老人保健制度も75歳以上を分けていた制度でした。それが証拠に老人保険証を皆さんも持っていたはずです。違いは以前の制度は医療の給付を受けるときは老人保健制度一本に統合されていましたが、保険料を払う時には保険が別々だったことです。ですから、75歳以上で所得が同じでも多くの保険料を納めなければならないお年寄りと保険料無料のお年寄りがいるという不思議な状況でした。
 また、同じ国民健康保険でもその保険者(市町村)の財政状況により保険料に5倍もの差が生じていました。

 今回の制度は75歳以上の方々の中では保険料の負担感は公平化されたと思います。また、保険料が上がったと言われますが、事実は読売新聞が報道したように全国でも7割の方が、三重県では8割の方が保険料が以前以下になっています。(昨年12月の保険料引き下げ策も含め)
 全体でも75歳以上の保険料の負担割合は約8.6%から引き下がっているわけですから、高齢者いじめの制度であるわけがありません。

 更に申し上げれば、行ける病院が限定されるなどというのも全くのデマであり、今まで通り何処の医療機関でも通院できますし、同じ医療が受けられます。勿論、保険証が取り上げられることも、確信犯以外はありえません。


 本来ならば、すべての健康保険を統合するのが理想でしょう。しかし、10年前からいろんな議論の中で医療保険改革の必要性は認められながらも保険者の統一は各団体の利害の衝突でかないませんでした。そこで、75歳以上だけでも公平に統一しようとしたのがこの制度です。確か、当時民主党もこのことには賛成だったと記憶しています。それだけにもう少し冷静な対応を望みたいものです。

 新聞の論調は落ち着いてきていますが、何よりテレビに冷静な報道をお願いしたいものです。

 野党がおっしゃるように、長寿医療制度を止めてしまえば全国で7割近くの方々の保険料が値上がりします。何より、やがて国民保健制度が成り立たなくなるところが出てきます。そうなれば医療を受けられない人たちが出てくる恐れがあるのです。廃止法案ではなく、対案を出していただきたい。

 われわれ自身にも問題があります。マスコミ世論を気にするあまり、今回再度負担の軽減を決定しました。勿論この中に私も参画しましたので責任を感じていますが、これはやりすぎです。もとから、負担が下がっていたのですから、本当に保険料が上がった低所得者だけへの軽減策にすべきっだたと思います。下がった方がさらに下がるのはいかがなものでしょうか。その財源は結局税金ですから。

 間違ったポピュリズムに振り回される今の政治に危機意識を感じます。何よりも十分な説明を丁寧に根気強くしていくことが我々にとって必要なことです。

 


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